MMAファイターになりたい人は全員、いつの日かUFCで戦うことを夢見るものですが、UFCの試合に出場するのはそう簡単なことではありません。総合格闘技を行う団体UFC(Ultimate Fighting Championship=アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)は常にファイターを厳選しているため、まずMMA業界で名が知られるようにならなければ、1ミリたりとも相手にしてもらえません。UFCで戦うためには、もちろん強いファイターでなければならないので、一生懸命練習して、技術を向上させることがいかに重要であるかということはもうお分かりでしょう。
ですので、今回の記事では、技術アップのコツなどではなく、UFCのファイターになるためのプロセスを説明していこうと思います。
アマチュアの試合に参加する
当たり前のことですが、はじめからプロになるのは不可能です。元WWEヘビー級王者のCMパンクのような初心者がいきなりUFCに参戦し、彼のキャリアがどのような結末を迎えたかは、皆さんご存知のとおりです。CMパンクはUFCの試合で連敗を喫し、深刻な怪我をする前に契約を外した方がいいとプロモーション側が心配するまでになりました。この事実からも、どんなに素晴らしい選手でも経験は必要だとわかります。
そして、経験を積む最も簡単な方法は、アマチュアの試合に出場することです。アマチュアの試合で勝てば、大きな経験を積むことができるだけでなく、エージェントやプロからスカウトされ、大リーグの試合に呼ばれる可能性も高くなるのです。
エージェントを探す
ある程度の経験を積んで、プロとして戦う準備が整ったら、エージェントやマネージメントを探し始めましょう。プロとして何戦か勝たないと需要がないかもしれないし、いいエージェントに巡り合えないかもしれません。しかし、メジャーリーグへの階段を確実に上りたいのであれば、良いエージェントはそのプロセスを大幅に早めてくれるかもしれません。トレーニングコーチに任せることもできますが、マネージャーの仕事は一人の人間が引き受けるにはあまりにも多くの仕事があるので、長期的な取り決めはめったにありません。
プロのエージェントを雇うことで、マネージメント関連の仕事はすべて任せる一方、自分自身は日々コツコツと練習し、試合に勝つことだけに集中できるようになります。エージェントは、試合のブッキング、対戦相手の選択、大きな試合へのサインアップ、昇級のサポートなど、事務関連のタスクはすべて引き受けてくれます。
もちろん自分の務めをしっかりと果たし、試合に勝たなければなりませんが、強い覚悟があればあるほど、優れた企業から注目される可能性が高まります。マイナーリーグではほぼ全試合に勝っていないと、UFCに呼ばれることはまずないでしょう。道はあることにはありますが、できるだけ早く輝かしい戦歴を積み重ねることが必要なのです。
下部リーグで経験を積む
UFCへの出場契約というのは、どんなに苦労を重ねても、小規模で知名度の低い会社に属するファイターには、めったに訪れません。プロとしてのMMAの経験なしにUFCに出場するには、アマチュアとして大活躍を見せなければなりません。もしくは、他の格闘技でトッププロになった後にMMAに転向するという方法がありますが、このプロセスはかなり稀であり、トップへの登竜門は長いと思ったほうがいいでしょう。